旅行計画を立てていた地域に、台風や大雪または地震などの自然災害が発生し、旅行を中止しなくてはならない場合があります。旅行は「安全」であると言うことが大前提ですので、ご自身が安全だと判断出来なければ出かけるべきではありません。そこで重要になるのが「情報」です。旅行先の状況はもちろん、交通機関や経由地の道路状況なども含めて総合的に安全を確認する必要があります。今回は旅行先の安全を確認する為の方法をまとめてみました。
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目次
確認するべき2つのポイント
台風や大雨、大雪など気象に関わるものは、事前に天気予報やウェザーニュースで確認する事が出来ます。これは旅行計画の有り無しに関わらず、皆さんが日常的に行なっている行動だと思いますが、旅行を計画されている方は該当日前後の天気を週間天気予報を見ながらより念入りにチェックされるはずです。そして、旅行日に「台風が直撃する」「寒波によって大雪が予想されている」となった場合には情報確認をしっかり行い旅行へ行くかどうかを判断しなければなりません。また、台風や大雪・地震の2~3日後に旅行に行く場合でも、どのような状況になったのか情報確認をしておくことをおすすめします。
では、具体的にどのように確認するのが良いか見てみましょう。
「目的地」の状況を確認する方法
現地の状況は「現地」に問合せするのが一番です。具体的には、ホテルや旅館などの宿泊施設に問い合わせるのが良いでしょう。お宿の公式ホームページをチェックするのも良いですが、電話をかけて確認するのが一番確実です。お宿は自らの状況は当然把握していますが、そこで働くスタッフの方が周辺地域から通われていますので、お宿を中心としてある程度広範囲の生活圏の状況を確認出来ているはずです。ですので、宿泊が伴う旅行を予定されている場合、現地の状況はお宿に電話で確認するのが確実です。また、メールでの問い合わせは控えましょう。大型のホテル旅館であればメール対応の選任者がいますが、多くの宿泊施設では様々な業務を兼務していますのでメール返信には時間を要するケースが多く、タイムリーな情報が得られない可能性があるからです。
事前に、NHKの地域災害情報ページで旅行を計画している地域の情報を確認しておくこともおすすめです。


また、問い合わせの際に一番重要なのは「安全の判断をするのはお宿ではない」ということを理解しておくことです。お宿に確認するべきは「周辺の状況」であり、「安全の判断」ではありません。お宿から状況を確認し、後述するその他の情報と合わせて自ら安全を判断していきましょう。
「交通機関」「経由地」の状況を確認する方法
目的地が点であれば、道路や各種交通機関は線です。目的地に問題が無くても、経路で災害が発生していては目的地に向かうことが出来ません。災害状況は目的地だけでなく、経路や交通機関の運行状況もセットで確認しておく必要があります。
ここで重要なのが「問い合わせ先」です。これは非常に良くあるケースですが、交通機関の運行状況や道路状況を宿泊予定のホテルや旅館に問い合わせされる方が多くいらっしゃいます。しかし、宿泊施設はそれぞれのお客様が「どこから」「どんな交通手段」でお越しになられるのか把握していません。しかも、その様々な交通経路の状況をタイムリー且つ正確に確認する術がない為、はっきりした答えを得ることは出来ないのです。先にもお伝えしましたが、お宿は近隣の情報は把握出来ますが、それぞれお客様が住まわれている所からお宿までの道路状況や公共交通機関の情報をすべて把握することなど出来る訳がないのです。
宿泊施設には、最寄のインターチェンジや最寄駅までなど、リアルに確認がとれているであろう正確な状況を確認し、そこまでの経路については自ら調べるのが良いでしょう。親切なお宿であれば、電話先でインターネットで調べて知りえる情報を教えてくれる場合もあるかも知れませんが、お宿も情報をインターネットやメディアで調べる以外に方法がありませんので、わざわざ電話をして調べてもらうくらいであれば、自ら調べた方が電話代もかからず早く正確な情報を確認することが出来るはずです。
道路・公共交通機関の情報確認先一覧
旅行先に向かうには、一般道に高速道路、電車や航空機などさまざまな手段がありますが、日本国内の道路や公共交通機関の運航状況を確認出来るページへのリンクをまとめましたのでご使用ください。
公共交通機関は主に目的地周辺まで向かう「一次交通」の確認先となっていますが、私鉄や路線バスなど目的地に近い「二次交通」については、宿泊先が状況を把握している可能性も高いですので、電話で問い合わせてみるのも良いでしょう。また、お宿が状況を把握出来ていない場合は、地元の交通機関運営会社名(○○交通など)を確認して、社名検索を行ない直接確認しましょう。
日本道路交通情報センター

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まとめ
まずは何より、旅行は安全が第一です。昔、学校の先生に「家に帰るまでが遠足です。」と言われたものですが、旅行も同じく、安全に家に帰るまでが旅行なのです。何ヶ月も前から予定を立てて楽しみにしていた旅行が、地震や台風などの自然災害で行けなくなってしまうのは大変寂しく残念なことです。しかし、安全が確認出来ないのに無理をして旅行に行くのは絶対に控えた方が良いです。逆に、しっかりと情報収集をして安全確認をせずに「なんとなく危なそうだから」と決めつけて、旅行を止めてしまうのも非常にもったいないと思います。
「目的地」と「交通機関・経由地」、この情報を適切な方法で確認して、安全で楽しい旅行へお出かけください。