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【失敗しない宿選び】意外と知らない宿の種類と選び方

旅行の満足度に一番大きな影響を与えるのが「お宿」です。どんなお宿に泊まるのかを選ぶこと、つまり「宿選び」は旅行の成功を左右する重要なポイントです。しかし、日本には多種多様なお宿の形態があり、その中から目的に合わせたお宿を選ぶのはなかなか難しいものです。そこで今回は、日本にはどんなお宿があり、そこがどんな旅の目的に適しているかをお伝えします。

宿の形態は大きく分けて6タイプ

宿泊施設の営業スタイルはさまざまですが、大きく分けて6つに大別されます。現在は宿泊者の多種多様なニーズに応えられるよう「ホテルのような旅館」のように、それぞれのエッセンスを併せ持ったハイブリッド型の施設も数多く出来てきました。ですので、個々の宿の詳細はWebサイトで確認される必要がありますが、それぞれの営業形態の傾向を掴んでおくことは、目的にあった宿選びにとってとても重要なポイントになりますので、しっかり確認しておくことをおすすめします。

ホテル

ホテルの中でも様々な営業形態がありますが、今回は「旅行」という側面で各ホテルの特徴を確認して行きましょう。レジャー系ホテルは比較的大きな施設となっており、多くの場合は各種レストランや喫茶店を備え、アロママッサージやエステなどを体験出来る所もあります。また、さらに大型の施設の場合はプールやフィットネスジムなども完備しており、ホテルの中で様々なことを楽しみたいという方におすすめです。

リゾートホテル

多くの場合は、高原や海沿いの行楽地に位置しています。周辺観光はもちろん、現地ならではの着地型アクティビティなども用意されていますので、お子様連れの旅行に最適です。

シティホテル

各都道府県庁所在地など街の中心部に建つホテルです。デラックスで豪華な造りが特徴で、ショッピングなど街の中心部を観光されたり、贅沢な宿泊体験をされたい場合に向いています。

ビジネスホテル

基本はビジネス利用ですが、ライブやイベントなど宿泊とは別に主たる目的がある場合にもおすすめです。チェックアウト時間が遅くなっても良いところも特徴です。

旅館

旅館の客室は床の間のついた和室で、館内は浴衣で過ごし、会席料理を食べる。そんなイメージを持っている方も多いと思いますが、現在の旅館は決してその限りではありません。ベッドの入ったお部屋は当たり前、様々なナイトウェアがあり、料理も和食から洋食まで様々。現在は、多くの旅館がお客様のニーズに合わせて、ハイブリッドな宿泊形態に変容しているのです。つまり、各宿泊施設の中で一番多様性に富んだ営業形態が「旅館」であり、その分より慎重な宿選びが求められます。

旅館選びのポイントは多岐に亘りますので、詳細は下記の記事をご確認いただければと思いますが、その多様性故に「宿選びに失敗した」と言う声を一番多く耳にするのが旅館です。たまの温泉旅行という事もあったりして、事前の期待値が高まり易いのも旅館利用の特徴ですので、しっかりポイントを掴んだ宿選びが必須です。

参考記事:【基本編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。失敗しない為の3つのステップ。

参考記事:【応用編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。必ずチェックするべき5つのポイント

ペンション

温かな家庭的なおもてなしが特徴の小さな宿が多く、他とは違うオリジナルな空間や雰囲気を楽しむことが出来る宿泊形態です。ほとんどの場合は家族経営で、オーナー家族や他の宿泊者とダイニングなどの共有スペースで交流が楽しめるのもペンションの特徴です。また、ペンションの宿泊で見逃せないのが食事です。オーナー夫婦が腕によりをかけて作る自慢の手作り料理のレベルの高さには定評があります。実際に、宿泊予約サイトの口コミ評価の食事部門の上位には、客室数10室未満のペンションが名を連ねています。

ほとんどの場合、大浴場や温泉はありませんが、近隣の温泉入浴施設と提携されていてリーズナブルにその地域の温泉を楽しめるケースが多いです。また、価格がリーズナブルでコスパが高いのも魅力の1つです。また、アメニティの用意はありませんので持参が必要です。

民宿

田舎の実家で寛ぐようなアットホームな雰囲気が民宿の最大の魅力で、ほとんどの場合はペンションと同じく家族経営です。ペンションがリゾート系洋館とすれば、民宿は田舎系和館と言えます。漁業や林業で生計を立てながら、民宿を営んでいる方が多く、自らがとって来た山海の幸をその場で調理して食べさせてくれる為、料理も大きな魅力です。また、自らが獲ってきた物なので(原価がタダ)一般のレストランで食べたり、スーパーで買ったらいくらするのか恐ろしいような品質の食材の数々が、信じられないほど安価な宿泊料金で提供されるのも民宿ならではです。また、ペンション同様にアメニティは持参してください。

コテージ(貸し別荘)

友達グループや何家族か集まってワイワイ過ごしたい時に最適です。一棟まるごと貸し切れる為、周りのお客様に気兼ねする事無く賑やかに楽しむことが出来るのがコテージの最大の魅力です。宿の決められた時間に合わせる事無く自由な時間を過ごせるのも特徴です。食事は基本「自炊」ですので、みんなでバーベキューをしたり花火を楽しんだりするのも良いでしょう。料金形態は大体「一棟いくら」ですので、人数が集まれば集まるほどお得に宿泊可能です。

リゾートホテルの敷地内にコテージが点在しているような形態も多く、夏休みのお子様連れ旅行などでは、リゾートホテルとコテージの良いところを一緒にして楽しむ事が出来る場所も沢山あります。食材の調達先なども含めて、どんな立地にあるのか事前のリサーチを丁寧にされることをおすすめします。

民泊・ゲストハウス

皆さんも一度は聞いたことのある「民泊」は、本来はゲストハウスとは別の事ですが、あえて一緒にさせていただいました。それは今まで日本には無かった宿泊形態という意味で同じだからです。

何れも外国人旅行者の急増により急速に増えて来た宿泊形態で、より安価に、そり簡易的に宿泊出来るのが特徴です。基本的には、宿泊と言う行為に付加価値を求めず、語弊があるかも知れませんが「雨風をしのげて寝れれば良い」と言うスタンスの宿泊を希望される場合に最適です。しかし、快適性や利便性に欠けるという事では決してありませんし、旅館同様に今後の進化が楽しみな宿泊形態です。

まとめ

今回は宿泊施設を大別してみましたが、「宿泊」と言う行為の懐の深さを感じていただけたのではないでしょうか。これだけ多種多様な宿泊の選択肢があるということは、自身の旅の目的にあったお宿に出会える可能性が高いと言うことだと思います。

それぞれのお宿の特徴をしっかり理解して、旅の目的にあったお宿選びをしてください。

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【失敗しない宿選び】たった4つのコツであなたの宿選びが劇的に変わる!

旅行で失敗しない宿選びをする為には多くのコツが存在します。今回はあなたに合ったお宿に巡り合う為の重要なポイントを4つに絞ってお教えします。宿選びはコツさえ掴めば、必ず満足の行くお宿を選ぶ事が出来るようになりますので、1つずつその理由も含めて解説させていただきます。

コツ1:口コミを正しく読む

口コミはお宿選びをする中でとても重要なポイントであり、すでに皆さんも確認されている部分だと思います。宿泊予約サイトに投稿された口コミ内容は、ホテル旅館もサイト運営側も関わることが不可能ですので、実際の利用者の生の声をそのまま見る事が出来、宿選びには絶対欠かせないポイントです。しかし、口コミは「面識も無い、一個人の意見」と言う側面も持ち合わせていますので、読み方が重要になってきます。そこで、どんな部分に注意して読めば良いか解説していきます。

  1. 世代は合っているか
  2. 投稿日をチェック
  3. 似非評論家の意見は除外
  4. 低評価にこそ重要な意見がある

世代は合っているか

旅行にどんな目的を持っているのかは千差万別です。ですが、大きな価値観の方向性は「世代」で判断出来ます。高齢者の方が良いと感じるモノと若者が良いと感じるモノは違って当然です。多くの口コミサイトでは、20代、50代など投稿者の世代を判断出来る項目がありますので、ご自身と近い年代の意見を参考にされると良いです。

投稿日をチェック

古い投稿は信憑性に欠けます。お宿はリニューアルをしたり、日々サービス内容を改めたりしています。また支配人や料理長が変わったなど、サービス内容を根底から変える人事も当然あります。ですので、古い投稿はそのホテル旅館の今の現状を表していない可能性が高まります。予約サイトの口コミには投稿日の記載もありますので、必ずチェックしましょう。

似非評論家の意見は除外

クチコミを読んでいると、評論家が書いたのかな?と思うような投稿を見かけることがあります。そのような投稿は、自身のエゴの主張やマウンティングをしたいだけのケースがほとんどで、全く根拠の無い偏った意見である場合が多いです。その為、あなたの宿選びの参考にはならない「スパム」として理解して間違いありませんので読み飛ばしてください。

低評価にこそ重要な意見がある

星の数などで低評価をされているクチコミこそしっかり読みましょう。低評価になってしまった理由として「好みの違い」が多くあります。同じサービス内容でも、Aさんには最高、Bさんには最悪のおもてなしである事も良くあります。低評価の口コミには、その内容が細かく書かれていることが多いです。例えその口コミが低評価だったとしても、しっかり読み込む事で逆にあなたの好みに合ったお宿であると分かる場合があるのです。

参考記事:【失敗しない宿選び】★の数だけで選ぶと失敗する!?口コミ・レビューの正しい読み方

コツ2:「広告」なのか「おすすめ」なのかを見極める

温泉旅館支配人の筆者がおすすめする宿泊予約サイトは「楽天トラベル」と「じゃらんnet」ですが、いずれのサイトも価格や地域などに寄って表示の順番を並び替える機能がついています。このソート機能は非常に便利で、特に「おすすめ順」と言う項目は非常に重宝します。それは、単純に口コミの評価だけでなく、直近の1か月間の利用者数などをサイト側が総合的に検索し、おすすめ順に並べてくれるからです。しかも、今後AIが進歩していくことで更にパーソナライズされたおすすめを提示してくれることになるでしょう。

その「おすすめ順」を見ていく中で重要なポイントが1つあります。それは、正規のおすすめ順の最上位に「広告」が混じっていると言うことです。実際の画面を見てみましょう。

楽天トラベルで「おすすめ順」にソートした画面
上部に【注目!】と表示されています。
じゃらんnetで「おすすめ順」にソートした画面
上部に【注目プランのある宿】と表示されています。

このような表示されているモノはすべて広告で、広告が実際のおすすめ順の上に表示される仕組みになっているのです。これはリスティング広告と言われるもので、見慣れてくると広告だと分かりますが、使い慣れていない方にはサイトがおすすめしている宿のように映ります。もちろん、広告で表示されるホテル旅館が悪いと言う分けでは全くありませんが、勘違いをしてしまい易いので宿選びの際は注意が必要になります。(リスティング広告以外にも、宿泊予約サイト内にはさまざまな情報が広告として表示されています。)

参考記事:【失敗しない宿選び】国内予約は「楽天トラベル」と「じゃらんnet」だけチェックすればOK。

コツ3:曖昧(あいまい)な表現は読み飛ばす

webページの多くは文章と画像(近年は動画)で構成されており、お宿も同様に自館の内容をテキストと画像で表現しています。その中でこんな表現を見たことは無いでしょうか?

  • 四季折々の旬の食材を使用して…
  • 料理長が厳選した…
  • 広々とゆったりした…
  • 野趣溢れる開放的な…

このような表現は温泉旅館などのページに散見される表現ですが、イメージは何となく分かるのですが、抽象度が高く非常に実態が掴みにくい表現です。また、料理に使う食材は料理長が厳選するべきですし、冷凍保存が出来ない食材以外は旬でない食材を仕入れる事の方が難しく、原価もかかってしまう為、ほぼすべての宿が行っていることなのです。ですので、このような表現は「当たり前」と認識し、お宿選びの基準から外すのが良いです。

逆に下記のように「これでもか」と言うくらい具体的な表現こそ、しっかり読み込んでください。そこを読み込むことで、あなたの求めているサービスなのか、そうでは無いのかが明確に見えてくるのです。下記の旅館の場合は、伝統野菜に興味のない方にとっては必要の無い価値だと明確に分かります。

「伝統野菜」というと京都や金沢を連想されるかもしれませんが、新潟にもたくさんの伝統野菜があります。「かぐら南蛮」「長岡丸茄子」「魚沼きんちゃく茄子」「大崎菜」「黒崎茶豆」……、数え切れないほどの種類があります。とくにナスの種類は20以上といわれ、夏から秋の新潟はナス天国! しかし新潟の伝統野菜は、京都や金沢のように飲食店で使われることがないので生産量はごくわずか。流通市場もないので多くの品種を安定的に入手するのはかなり困難です。「早苗饗 −SANABURI−」では、「そんな新潟の伝統野菜に少しでも光があたれば」という想いから、県内各地の生産者から野菜を直送してもらい(または取りに行って)料理に使っています。生産量が限られているため常にご提供できるものではありませんが、料理に伝統野菜が入っていたらじっくりと味わっていただければ幸いです。

引用元:食材について | 里山十帖 created by 自遊人

コツ4:写真や画像は大事だけれど、、、

現在は、綺麗な写真や画像を見て文章を読むかどうかを決めると言う方も少なくありません。筆者も同じです。しかし、「掲載画像と全然違った!」「だまされた!」と言う指摘やクレームが後を絶たないのも現実です。

ホテル旅館側としたら、写真の良し悪しは売上に直結しますので「少しでも良く見せたい。」と言う気持ちになるのは当然です。そこで多くのお宿は、さまざまな技術を駆使してクレームにならない範囲で写真を「盛って」掲載しています。この盛り過ぎがクレームの1つの原因です。また、同じ理由でお宿は、一番良い時の写真をずっと使っています。リニューアルや改装をした直後に写真を撮って、20年間その写真を使っているなんて事も普通にあります。その時生まれた赤ちゃんが成人してしまう年月です。当然現在の姿とはかけ離れていて当然です。では、どのうように見分けたら良いのでしょうか。

  • 直近の口コミ20件(または1年間分)をチェックする
  • 動画は信ぴょう性が高い
  • 改装やリニューアル年をチェックする
  • アーカイブで過去のwebページを確認する

先にもご説明しましたが口コミは多く皆さんの主観の集まりです。ですので、直近の星の数が4点以上で安定しているのであれば、ある程度画像の信ぴょう性が高いと判断出来ます。現実とかけ離れた画像を使っていればあっと言う間に口コミは下がってしまいますので、範囲を広げて口コミを見てみると良いでしょう。また動画の加工にはかなりの技術や労力が必要ですので、動画は加工処理がされていない場合が多いです。と言うことは、動画を掲載しているお宿はそれだけ写真などと現実に差が無いと言う自信があると考えられます。

改装やリニューアルの年月も大事です。お宿は必ずそのタイミングで写真を撮り直しますので、その年月を確認する事で写真の鮮度を確認出来ます。最近リニューアルをしていれば、ページ上に必ず記載がありますし、もし無いのなら問い合わせて聞いてみても良いです。また、「Wayback Machine(ウェイバック マシン)」のように過去のページの状態を見ることが出来るWebサービスもあります。該当ホテル旅館のホームページのURLを貼り付けると指定した過去の日付時点でのページを見ることが出来る面白いサービスです。「あ!この画像10年前から使っているな!」なんて事が分かってしまいますが、かなりディープな方法ですので、先の3つのポイントだけで十分かと思います。

まとめ

今回は宿選びのポイントを4つに絞って、どんな風に見るのが良いかコツをお伝えしましたが、このポイントさえ押さえておけば、お客様をだまそうと言う悪質な意図がなければ宿選びで失敗することは無いでしょう。何より一番大事なのは、あなたとお宿のミスマッチをなくす事です。今回のコツを押さえて、あなたに合ったお宿選びをしてみてください。

【応用編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。必ずチェックするべき5つのポイント

旅行の満足度は、宿泊するホテルや旅館に大きく左右されます。そこで先回は、賢いお宿の選び方【基本編】として、良いお宿を見つける為の基本を3つのステップに分けてお伝えしました。(基本編を読まれていない方は、先にそちらをご覧いただく事をおすすめします。)

【基本編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。失敗しない為の3つのステップ。

そして今回は【応用編】として、実際に宿を選んでいく中で必ずチェックしなければいけない5つのポイントを解説させていただきます。

受け入れている客層

「かしこいお宿選び」においては、実はここが一番重要なポイントです。基本編でもお伝えしましたが、満足度の高い宿泊の為の大前提は、旅の目的に合ったお宿を選ぶことです。「目的に合ったホテル旅館を選ぶ事=賢い宿選び」と言っても過言ではないほど大切なポイントです。

記念日を恋人とゆっくり過ごしたいのに、カラオケを大音量にして大宴会をしている団体や、高校生の部活の合宿を受け入れていた。小さなお子様と一緒の家族旅行なのに、ラウンジで酔っ払いがコンパニオンと騒いでいた。このような最悪の状況は、実は良くあることなのです。これは、そのお宿がどのような利用形態のお客様を受け入れているのかを事前に確認出来ていないと発生してしまう悲劇なのです。

この自分の旅の目的とお宿のミスマッチは、満足度に致命傷を与えますので、ここを事前にチェックしないで予約をしてしまう事は「賢い宿選び」とは言えません。もし宿泊予約サイトや雑誌などの情報で判断がつかない場合は、お宿に直接電話やメールで問い合せしてでも確認するべき内容なのです。

ホテル・旅館の規模

お宿の事業規模は、先の「客層」と深い関係性がありますので、必ず確認しなければならないポイントです。具体的には客室数をチェックしてください。掲載方法は違えど、どの宿泊予約サイトにも「施設の基本情報」として、客室数が記載されています。

楽天トラベルの施設基本情報掲載欄
じゃらんnetの施設基本情報掲載欄

確認した客室数で、そのお宿が「団体客型」か「個人客型」なのかが分かります。一概には言えませんが、目安としては下記のようになります。

  • 50室以上:団体客主体の大型旅館
  • 20~50室:中規模旅館
  • 20室以下:個人客中心の小規模旅館

これがすべてではありませんし、好みにもよりますが、のんびりと過ごしたいのであれば中規模以下がおすすめです。後述しますが、大規模でも朝食夕食共にバイキングの形態をとられている場合は、カップルやご家族利用などの個人客中心のお宿である場合があります。

細かな見極めは経験に頼る部分もありますが、客室数と掲載写真を合わせて確認する事で、そのお宿の全体像と客層の傾向をつかむことが簡単に出来るのです。

宿泊費

宿泊料金も宿選びをする上では、欠かせないポイントです。ここで重要なのは、料金が高ければ良い宿で、安ければ悪い宿、と言う事では無いと言うことです。宿泊料金はお宿のサービスレベルを測る数字として重要ですが、大切なのは額面の大小ではなくコスパです。

ただここでもやはり、旅の目的と合わせて宿泊料金を考えることが大切なってきます。筆者が考える目的に合わせてコスパを最大化出来る料金(1名あたり1泊2食付)の目安を記しますので、参考にしてください。

  • ここ一番旅行:2.5万円~
  • のんびり旅行:1.5万円~
  • プチ旅行:1万円

金額の大小ではないとお伝えしましたが、大手資本(伊藤園グループ・大江戸温泉物語グループなど)は別ですが、どんな目的であったとしても食事付きの宿泊であれば、1万円未満の料金は控えた方が間違いありません。経営上、1万円未満ではパフォーマンスに限界があり、最低限のサービスレベルを維持する事が難しいラインになってきますので、コスパと言う意味でもおすすめ出来ません。

食事内容と食事場所

旅の最大の楽しみの1つは、なんと言ってもお食事かと思います。実際に旅行社や観光庁などのアンケートでも、旅行の楽しみとして一番に食事を上げられる方が多いです。ただ、期待値が高いが故に、食事によって残念な旅行になってしまったと言う方が多いのも事実です。ですから、ここも「かしこい宿選び」には、絶対欠かせないポイントの1つです。

食事内容のチェック

ご当地の食材を使っているのか?洋食なのか?和食なのか?食事内容のチェックは怠ってはいけません。多くのホテル旅館では「プラン」と言う形で予約を受け付けていますが、食事内容の違いをプランとしているケースが多いですので、プラン詳細をチェックするが一番良い方法です。また、口コミの食事評価を参考にするのも良いでしょう。しっかり調べて、ご自身の好みに合った食事内容で予約しましょう。もし、好みの内容が無ければ、お宿を変えると事も検討してください。それほど、重要な部分です。(口コミの見方も大切ですので、下記の記事も参考にしてください。)

参考記事: 【失敗しない宿選び】★の数だけで選ぶと失敗する!?口コミ・レビューの正しい読み方

食事場所も大切なポイント

お食事会場は下記の3つに大別されます。

  • お部屋食
  • レストラン
  • ホール(バイキング会場)

こちらも目的や好みに合った会場での食事なのかどうか、事前の確認がマストな部分になります。特に夕食会場は、ミスマッチが起こりやすい所ですので注意が必要です。プラン内容や施設案内に記載が無ければ、直接お宿に問合せをして確実に確認しておきましょう。

設備(客室・温泉)

こちらはもはや何もお伝えしなくても、皆さん確実にチェックされている部分かと思いますが、当然重要なポイントです。設備については、掲載写真を見れば一目瞭然なのですが「かしこい宿選び」の為に、写真にプラスして絶対にチェックしておかなければならないポイントを2つご紹介します。

どんなに写真が綺麗に撮られていたとしても、設備は日々劣化してきていますので、現状が写真と同じ状況である保証はどこにもありません。ですので、下記の2つを必ずチェックしてください。

直近のリニューアル情報

リニューアルはお宿にとって最大のアピール要素ですので、最近リニューアルを行なっているお宿であれば、予約サイトの分かり易い部分に必ずリニューアル情報を記載してありますので、すぐに見つける事が出来ます。逆にリニューアル情報の記載が無ければ最近リニューアルが行なわれていない施設だと分かります。

口コミの「清潔感」評価

ただ、最近リニューアルをして新しくしていなかったとしても問題ありません。もっと大切なのは「清潔感」だからです。いくら温泉や客室などの設備を新しくしても毎日の清掃がしっかり行なわれていなければ、快適性は半減します。逆に例え設備が古くても、清掃が行き届いて清潔感がある方が快適性は高いものです。また、清掃状態でそのお宿のお客様をお迎えする姿勢を垣間見ることが出来ますので、ここもしっかりチェックしておきましょう。

まとめ

2回にわたって「かしこいお宿の選び方」についてお伝えしてきてお分かりになられたと思いますが、一番大切なのは、お宿を選ぶ前の「旅の目的」を決めることです。そこにご自身の好みをプラスして、ミスマッチのないお宿を選ぶ、これが一番の「かしこい宿の選び方」なのです。

そこが決まれば、あとは宿泊サイトなどでミスマッチを無くす為の正しい情報を得れば良いだけです。皆さんも是非この方法で、お宿を選んで楽しい旅行をお楽しみください。

【基本編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。失敗しない為の3つのステップ。

温泉旅行の目的は人それぞれですが、共通して言えるのは、時間に追われながら過ごす忙しい日常から離れ、非日常の中でゆっくりと時間を楽しむ事ではないでしょうか。ですので、その旅行の満足度に大きく関わる「どこに泊まるのか?」は、旅行者の皆さんにとって永遠の大問題です。ただ、旅慣れていない方にとっては、どこを基準に選んだら良いのか分からない方も多いかと思います。そこで今回は、かしこい宿の選び方の基本をお教えします。

自分の好みと旅の目的を明確にし、それとマッチした宿選びをする

満足度が高い宿泊をする為には、ミスマッチを無くす事。これが大前提です。当たり前の事かも知れませんが「旅の目的」に合わせた宿を選ばなければ、良い宿泊体験になる確率はグッと下がってしまいます。

旅行の目的は多種多様です。イベントやライブ等が目的であれば、宿泊は「そこから出来るだけ近い方が良い。」「予算はかけたくない。」と考えられる方も多いかと思います。また、恋人との初めての旅行であれば、少し予算をオーバーしてもラグジュアリーなホテルに泊まりたいと考えるかも知れません。その他にも、良質な温泉でまったり寛ぎたい、ご当地のグルメを食べたい等、目的は人の数、旅の数だけ存在します。

ですから、まずは「旅の目的」を整理する事が大切です。そして、それが決まってから宿探しに入るのが良いでしょう。いきなり旅行雑誌や宿泊予約サイトを見て宿選びを始めてしまうと、目的とズレた宿を選んでしまう可能性が高まりますので、そこはグッと堪えて、まずは目的をしっかり整理する事が重要です。

「旅の目的」に優先順位をつける

旅の目的を考えていると「どうせなら、あれもしたい、これもしたい」となってしまい、なかなか整理がつかない事がよくあります。これは仕方が無い事で、皆がそうなります。旅はたまに行くから旅なのです。せっかくのお休み、せっかくの旅、色々詰め込みたくなるのは当然の事です。

ただ、最終的にあれもこれもとなってしまうのは良くありません。これでは、目的を立てていない事と同じになってしまいます。では、どうしたら良いでしょう。その場合、目的に優先順位を付けましょう。そして、頭に浮かんだ「やりたい事」の中から上位3つを、今回の「旅の目的」とします。

やりたい事を我慢するような形になってしまいますが、目的が明確になりますので、目的に対する明確な答え(サービス)を提供してくれる宿を選ぶ事が出来るようになります。そうです、ミスマッチが無くなるのです。かしこく宿を選ぶ為には、目的は多くても3つまでとしましょう。

「多くの情報源」に頼らず、「信頼性の高い情報源」に絞って宿選びをする

こちらは見出しの通りで、情報の量より質を重視して、ホテル旅館を選ぶのが良いと言う事です。現在、日本国内には宿の予約が出来るサイトが数十社あり、そのすべてから情報を得ていては、情報量が多すぎて、自分の決めた目的にあった宿選びが出来なくなってしまいます。ですから、宿選びを始める時には、質の高い情報が掲載されている信頼性の高いサイトに絞って情報収集をしましょう。

詳細は下記のページに譲りますが、一旅行大好き人間として、また温泉旅館支配人として、ホテル旅館の外も中も知り尽くした筆者がダントツでおすすめしてるのが「楽天トラベル」と「じゃらんnet」と言う宿泊予約サイトです。

参考記事:【失敗しない宿選び】国内予約は「楽天トラベル」と「じゃらんnet」だけチェックすればOK。

両サイト共に、掲載施設数、口コミなどのお客様目線の情報の充実、ポイントやクーポンなどの充実、どれをとっても他サイトより5歩も6歩も先を行っており、宿選びには最適なサイトです。

まとめ

  1. 旅の目的を決める
  2. 目的に優先順位を付ける
  3. 情報は量より質にこだわる(楽天トラベルじゃらんnetがおすすめ)

宿選びは、旅行の満足度を大きく左右する重要なポイントですので、ご紹介した3つのステップに沿って、ご自身の「旅の目的」に合った良い宿を探してみてください。

次回は、「応用編」として、もう少し踏み込んだ宿選びの方法をお伝えします。

【失敗しない宿選び】★の数だけで選ぶと失敗する!?口コミ・レビューの正しい読み方

宿泊予約サイトの口コミやレビューの★(星)の数でホテル旅館を選んで、失敗したと言う方達が後を絶ちません。口コミの中には、失敗しない宿選びには欠かす事が出来ない重要なポイントが4つ存在します。本ブログでは、その理由も含めて、失敗しない正しい口コミの読み方をお伝えします。

★(星)の数は目安。★は主観の集まりを数値化したものだと理解する。

投稿されている一つ一つ口コミは、嗜好や好みが全く違う不特定多数の個人の主観であるということを理解することが、口コミを正しく読む為の大前提です。

簡単に言えば、お肉が苦手な方が「★4.9」と書かれた情報だけを見て、お肉料理が自慢の宿を選んでしまい満足することが出来なかった、、、こんな単純な話です。★の数は多くの主観(満足度)を数値化、平均化させたものでしかないので、10人中9人が大満足だったとしても、1人(自分)には最悪な結果となってしまう可能性も含んでいるのです。

個性や嗜好、望んでいることや期待していること、それは人の数だけ存在しているので、「皆が良いと言っている(★が多い)から、自分にも合う。」という考え方が誤りであり、★の数は参考程度に留めて置くことが、まずは何より重要になります。

★の数より、投稿の数が重要。

数多くの宿泊施設の中からすべてのホテル旅館の口コミをチェックするのは大変な時間と労力がかかります。そこで、まずは自身が求める基準のラインを引く為に★の数を利用することをオススメします。「今回は彼氏の誕生日祝いだから、★4.5以上にしよう。」や「出張でただ寝れればいいので★3.5にしよう。」、こんなざっくりしたイメージで良いです。

冒頭で「★の数は目安」とお伝えしましたが、この目安の精度を担保するのが、投稿数。口コミの数です。同じ★4.3の温泉旅館でも、口コミ数が10件と200件の旅館では、★4.3が持つ重みが異なっていますし、件数が多い方が当然信憑性が高くなります。

冒頭にお伝えした「目安」の精度を高める為には投稿数の確認が欠かせません。

投稿の鮮度を確認する。

どの宿泊予約サイトの口コミにも「投稿日」が記載されています。どんなに良い口コミが書かれていたとしても、それが半年前、1年前、またはそれ以前の投稿日だったとしたらどうでしょう。料理長が変わってしまっているかも知れませんし、客室など毎日使用されるものは着実に劣化しているはずです。逆に、1年前に悪い評価を受けていたとしても、企業努力で改善されている可能性も十分考えられます。

情報は鮮度が命です。古い評価の累積(★の数)がどんなに素晴らしかったとしても、それが現在、そして皆さんが宿泊するであろう未来の状態を表したものではないのです。

「低評価の口コミ」の中身をじっくり読む。

ここが1番重要なポイントです。

投稿の中身をしっかり読む事で、具体的な内容を確認出来ます。この読み込み作業を疎かにすると、自分が求めているサービス内容とホテル旅館のサービスにミスマッチが発生し、「後悔」「失敗」という結果になってしまいます。このミスマッチを防ぐ事が一番重要になってきます。

しかし、数多くの口コミを一つ一つ読んでいくことは大変ですので「低評価の口コミ」に絞って読み込むことをオススメします。低評価の投稿は下記の2つに大別されます。

  1. 感情的に、悪口を書き込んでいる。
  2. 自分の考えていた内容とサービス内容が違った。

1.は、論外ですので無視して良いですが、例えば食事が気に入らなかっただけで、お風呂やサービス等他のすべての項目を「★1」にしていることが、このタイプの口コミの特徴です。重要なのは2.のタイプの投稿で、そこには嗜好や期待とのミスマッチによる低評価の理由が隠れていることが多いのです。

その内容を、自分の嗜好や希望と照らし合わせて読むことで、出来るだけ時間を掛けずに、ミスマッチの可能性を大きく減らすことが可能になります。

まとめ

  • 利用シーンや形態によって、目安の★の数を決める。
  • その中から、投稿数を確認して★の精度を確認する。
  • 最近の投稿状態を確認し、投稿の鮮度をチェックする。
  • 「低評価の口コミ」を読み、内容からミスマッチ項目を見つけ出す。

宿選びをこのステップで行なうことで、後で後悔してしまう可能性が大きく下げられます。筆者はこの流れが習慣化していますので、宿選びで失敗した事はほとんどありません。皆さんも是非このステップを習慣化し、ご自身に合ったホテル旅館選びをしてください。