旅行の満足度に一番大きな影響を与えるのが「お宿」です。どんなお宿に泊まるのかを選ぶこと、つまり「宿選び」は旅行の成功を左右する重要なポイントです。しかし、日本には多種多様なお宿の形態があり、その中から目的に合わせたお宿を選ぶのはなかなか難しいものです。そこで今回は、日本にはどんなお宿があり、そこがどんな旅の目的に適しているかをお伝えします。
目次
宿の形態は大きく分けて6タイプ
宿泊施設の営業スタイルはさまざまですが、大きく分けて6つに大別されます。現在は宿泊者の多種多様なニーズに応えられるよう「ホテルのような旅館」のように、それぞれのエッセンスを併せ持ったハイブリッド型の施設も数多く出来てきました。ですので、個々の宿の詳細はWebサイトで確認される必要がありますが、それぞれの営業形態の傾向を掴んでおくことは、目的にあった宿選びにとってとても重要なポイントになりますので、しっかり確認しておくことをおすすめします。
ホテル
ホテルの中でも様々な営業形態がありますが、今回は「旅行」という側面で各ホテルの特徴を確認して行きましょう。レジャー系ホテルは比較的大きな施設となっており、多くの場合は各種レストランや喫茶店を備え、アロママッサージやエステなどを体験出来る所もあります。また、さらに大型の施設の場合はプールやフィットネスジムなども完備しており、ホテルの中で様々なことを楽しみたいという方におすすめです。
リゾートホテル
多くの場合は、高原や海沿いの行楽地に位置しています。周辺観光はもちろん、現地ならではの着地型アクティビティなども用意されていますので、お子様連れの旅行に最適です。
シティホテル
各都道府県庁所在地など街の中心部に建つホテルです。デラックスで豪華な造りが特徴で、ショッピングなど街の中心部を観光されたり、贅沢な宿泊体験をされたい場合に向いています。
ビジネスホテル
基本はビジネス利用ですが、ライブやイベントなど宿泊とは別に主たる目的がある場合にもおすすめです。チェックアウト時間が遅くなっても良いところも特徴です。
旅館
旅館の客室は床の間のついた和室で、館内は浴衣で過ごし、会席料理を食べる。そんなイメージを持っている方も多いと思いますが、現在の旅館は決してその限りではありません。ベッドの入ったお部屋は当たり前、様々なナイトウェアがあり、料理も和食から洋食まで様々。現在は、多くの旅館がお客様のニーズに合わせて、ハイブリッドな宿泊形態に変容しているのです。つまり、各宿泊施設の中で一番多様性に富んだ営業形態が「旅館」であり、その分より慎重な宿選びが求められます。
旅館選びのポイントは多岐に亘りますので、詳細は下記の記事をご確認いただければと思いますが、その多様性故に「宿選びに失敗した」と言う声を一番多く耳にするのが旅館です。たまの温泉旅行という事もあったりして、事前の期待値が高まり易いのも旅館利用の特徴ですので、しっかりポイントを掴んだ宿選びが必須です。
参考記事:【基本編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。失敗しない為の3つのステップ。
参考記事:【応用編】食事は?温泉は?客室は?賢いお宿(旅館・ホテル)の選び方。必ずチェックするべき5つのポイント
ペンション
温かな家庭的なおもてなしが特徴の小さな宿が多く、他とは違うオリジナルな空間や雰囲気を楽しむことが出来る宿泊形態です。ほとんどの場合は家族経営で、オーナー家族や他の宿泊者とダイニングなどの共有スペースで交流が楽しめるのもペンションの特徴です。また、ペンションの宿泊で見逃せないのが食事です。オーナー夫婦が腕によりをかけて作る自慢の手作り料理のレベルの高さには定評があります。実際に、宿泊予約サイトの口コミ評価の食事部門の上位には、客室数10室未満のペンションが名を連ねています。
ほとんどの場合、大浴場や温泉はありませんが、近隣の温泉入浴施設と提携されていてリーズナブルにその地域の温泉を楽しめるケースが多いです。また、価格がリーズナブルでコスパが高いのも魅力の1つです。また、アメニティの用意はありませんので持参が必要です。
民宿
田舎の実家で寛ぐようなアットホームな雰囲気が民宿の最大の魅力で、ほとんどの場合はペンションと同じく家族経営です。ペンションがリゾート系洋館とすれば、民宿は田舎系和館と言えます。漁業や林業で生計を立てながら、民宿を営んでいる方が多く、自らがとって来た山海の幸をその場で調理して食べさせてくれる為、料理も大きな魅力です。また、自らが獲ってきた物なので(原価がタダ)一般のレストランで食べたり、スーパーで買ったらいくらするのか恐ろしいような品質の食材の数々が、信じられないほど安価な宿泊料金で提供されるのも民宿ならではです。また、ペンション同様にアメニティは持参してください。
コテージ(貸し別荘)
友達グループや何家族か集まってワイワイ過ごしたい時に最適です。一棟まるごと貸し切れる為、周りのお客様に気兼ねする事無く賑やかに楽しむことが出来るのがコテージの最大の魅力です。宿の決められた時間に合わせる事無く自由な時間を過ごせるのも特徴です。食事は基本「自炊」ですので、みんなでバーベキューをしたり花火を楽しんだりするのも良いでしょう。料金形態は大体「一棟いくら」ですので、人数が集まれば集まるほどお得に宿泊可能です。
リゾートホテルの敷地内にコテージが点在しているような形態も多く、夏休みのお子様連れ旅行などでは、リゾートホテルとコテージの良いところを一緒にして楽しむ事が出来る場所も沢山あります。食材の調達先なども含めて、どんな立地にあるのか事前のリサーチを丁寧にされることをおすすめします。
民泊・ゲストハウス
皆さんも一度は聞いたことのある「民泊」は、本来はゲストハウスとは別の事ですが、あえて一緒にさせていただいました。それは今まで日本には無かった宿泊形態という意味で同じだからです。
何れも外国人旅行者の急増により急速に増えて来た宿泊形態で、より安価に、そり簡易的に宿泊出来るのが特徴です。基本的には、宿泊と言う行為に付加価値を求めず、語弊があるかも知れませんが「雨風をしのげて寝れれば良い」と言うスタンスの宿泊を希望される場合に最適です。しかし、快適性や利便性に欠けるという事では決してありませんし、旅館同様に今後の進化が楽しみな宿泊形態です。
まとめ
今回は宿泊施設を大別してみましたが、「宿泊」と言う行為の懐の深さを感じていただけたのではないでしょうか。これだけ多種多様な宿泊の選択肢があるということは、自身の旅の目的にあったお宿に出会える可能性が高いと言うことだと思います。
それぞれのお宿の特徴をしっかり理解して、旅の目的にあったお宿選びをしてください。
>宿泊予約なら【楽天トラベル】がおすすめ国内旅行は「楽天トラベル」と「じゃらんnet」だけチェックすればOK!その理由を徹底解説