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最も安く飛行機に乗れる【ダイナミックパッケージ】安い理由とお得な利用方法を解説

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航空券とホテル旅館の宿泊予約を同時に行なうことが出来る「ダイナミックパッケージ」が人気です。OTAの楽天トラベルは、2019年のダイナミックパッケージの年間利用者数が1千万人を越えると公表しており、その他、じゃらんnetや航空会社が独自に販売している件数も合わせると、かなり多くの方に利用されている事が分かります。

ダイナミックパッケージの魅力は、今まで旅行会社が作っていた長期滞在や周遊型のツアーには無い「旅の自由度」の高さと、その圧倒的な「安さ」にあります。また現在は、日付や利用人数、地域などの条件を入力するだけで、数多いフライトやホテル旅館の中から利用可能な選択肢が表示され、その中から人気順や価格順にソートを行いながら、自分の条件に合った旅の工程を驚くほど簡単に予約する事が可能になっています。しかも、トランジット(航空機の乗り換え)の自動検索や、現地でのレンタカーの予約も同時に出来てしまいます。

ただ「安すぎるのは何だか怖い。」「サービス内容が悪いんじゃないの?」と感じられている方も少なくないそうです。そこで今回は、ダイナミックパッケージの安さの理由とおすすめの利用方法をお伝えします。

その安さの理由を徹底解説

ダイナミックパッケージの安さの理由は、大きく分けて下記の3つありますので順番にご説明します。

航空券の種類が違うから安い

航空券にはさまざまな種類がありますが、ダイナミックパッケージの安さの理由を説明する為に知っていただきたい種類は「PEX運賃航空券」と「IT運賃航空券」の2種類です。前者はいわゆる航空会社の正規料金で、後者はツアー用(旅行社用)に特別に安くした航空券です。ダイナミックパッケージは、後者の「IT運賃航空券」を楽天トラベルやじゃらんnetが予約システムに組み込んで、個々の条件に合わせてばら売り出来るようにしているのです。以前は「団体包括旅行運賃」として、その名の通り団体用に設定された安価な料金体系でしたが、旅行の個人化に伴い、1994(平成6)年からは1名からでも適応出来るようにルールが変更されました。

以上のように、ダイナミックパッケージはツアー専用の団体料金を個人に適応出来る仕組みを使って料金を下げているのです。決してサービスレベルなどを落としている訳ではないのです。

キャンセル率が低いから安い

2つ目は、予約キャンセルにまつわる理由です。航空券もホテル旅館も予約商売ですのでキャンセルが付き物です。ですので、一般的には航空会社も宿泊施設も収益を安定させる為、自社のキャンセル率を予め把握し、それを見越した料金設定(キャンセル料含む)を行なっています。特に航空会社はその傾向が強いです。

しかし、ダイナミックパッケージのように航空券と宿、そしてレンタカーなど、複数のサービスを一括で予約したケースの場合は、実はキャンセル率が低くなる傾向があります。今回の主題ではありませんのでその理由は割愛しますが、何れにしてもパッケージ予約はキャンセル率が低いのです。キャンセルリスクが少ない分、料金を安く抑えられる。これが2つ目の理由です。

「空&宿」の販売戦略の相乗効果で安い

ここから説明させていただく内容が、ダイナミックパッケージが安価である最大の理由であり、ダイナミックパッケージの肝ですので、しっかり読んで理解していただければと思います。

航空会社とホテル旅館は両者とも、その営業形態上、同一の3つの大きな問題を抱えています。ダイナミックパッケージは、その両者共通の問題点を補い合いながら、メリットを出して行ける仕組みになっているのです。その副産物として、利用者には信じ難いような安価な利用料金が提供されるのです。ダイナミックパッケージは、航空会社、宿泊施設、そして利用者にもメリットのある三方良しの仕組みなのです。

繁閑の波が大きい

両者共に、月・曜日・時間帯など、需要に大きな波が存在します。売上が不安定なのにも関わらず、機体や建屋の維持管理費、人件費などの固定費は待った無しです。その為、それぞれ様々な戦略を行い需要喚起を行っていますが、この繁閑の波を完全に無くす事は至難の業であり、航空会社・宿泊施設にとって繁閑の波の大きさは永遠の課題なのです。需要期に合わせて在庫数を増やせない

需要期に合わせて在庫数を増やせない

繁閑の波とセットの大問題があります。それは、需要期に合わせて在庫を増やすことがで出来ないのです。「年末年始はお客様が増えるから、10機購入しよう。」「5月の連休は忙しいから、部屋を20室増やそう。」そんな事は出来ないのです。1年の中のピークの数日に合わせて機体や部屋を増やしてしまったら、維持費が膨れ上がり、借入の返済が出来ず、あっという間に会社は潰れてしまいます。製造業のように、ピークに合わせて暇な時期に在庫を増産しておく。小売店のように需要期に合わせて在庫を大量に仕入れる。そのように、需要のピーク時に売上を突き上げる事が出来ない営業形態なのです。

むやみに値引きを行いたくない

安易な値引きはブランド価値を下げてしまいますので、賢明な戦略ではありません。「あそこは、いつもあの程度の料金だな。」お客様からそのようなイメージを持たれてしまったら、需要期に高く販売しようとしても「忙しい時期だから、お客の足元を見ているな。」と信頼を欠いてしまいます。その結果、需要期の売上も落としてしまい、当然閑散期でも購入していただけないと言う自体を招きかねません。航空会社もホテル旅館も暇だからと言って、ブランド価値を下げてしまうような安易な値引戦略は出来ないのです。

この3つの問題点へのソリューションがダイナミックパッケージ

上記の1.2.の問題解決の為に、レベニューマネジメントと言う販売管理方法があります。簡単に言えば、需要と販売タイミングに合わせて価格をコントロールする販売手法です。しかし、この方法に基づいて値下げを行なった場合でも、3.のブランド価値の低下には繋がってしまいます。しかし、ダイナミックパッケージで、複数のサービスがセットになった場合は、どのサービスがいくらなのかお客様には全く分かりにくいのです。つまり、ブランド価値を下げる事無く値引戦略を行なえるのです。その為、航空会社も宿泊施設も需要の波に合わせて、思い切った価格設定が出来るのです。これは値引きだけではなく、値上げでも同じ事です。

ダイナミックパッケージとは、航空会社のさまざまな路線の運行状況と、無数のホテル旅館の客室と宿泊プランの掛け合わせがインターネット上で同時多発的に行なわれていると言う事なのです。従って、それぞれ単独の購入では絶対にあり得ない価格帯が、サービス低下も提供側のリスクも少なく実現出来ているのです。

おすすめのダイナミックパッケージはコレだ

温泉旅館支配人の筆者がおすすめするダイナミックパッケージは、楽天トラベルが販売している「ANA楽パック」と「JAL楽パック」です。価格もさることながら、楽天ポイントが貯まる(もちろん使用も可)ことも大きな魅力です。安いとは言え、旅行はそれなりに額になりますので、その機会にはしっかりポイントを貯めたいところです。しかも、楽天トラベルでは管理画面でパッケージプランの料金設定を行なう際に「正規料金の20%OFFが売れ筋です。」と、さりげなく20%OFFの推奨メッセージが表示されますので、お宿側での割引きに少なからず影響があるのも事実です。初めての方用のHow toページが充実しているのも見逃せません。

次は、じゃらんのダイナミックパッケージですが、業界人の筆者の見解としては、楽天トラベルの方が1.5歩リードだと思います。

>【ANA楽パック】ご予約はこちら

>【JAL楽パック】の詳細・ご予約はこちら

>【ANAじゃらんパック】の詳細・ご予約はこちら

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本当に安いか検証したら分かった驚きの安さ

ここでは、実際に販売されている「航空券のみ」の価格と「ダイナミックパッケージ(航空券+宿)」の料金を、全く同じ便で比べてみます。

ANAの場合

東京-福岡間、往路「ANA253便」、復路「ANA272便」、共に普通席で検証します。上記の通り、飛行機運賃は57,400円でした。

では、全く同条件の航路で楽天トラベルの『ANA楽パック』を使い航空券+ホテルのセットで検索をして見たところ、、、

ホテルの宿泊付きで、19,900円です。表示画面では、GoToトラベルの割引が入っていますので東京福岡間がホテルが付いて12,935円です。割引が無くとも正規料金の半額以下、ホテル代が入っているのに37,500円も安く飛行機のチケットが変えてしまいます。(※ホテルはサイト内の当日最安ホテルを選択しました)

>【ANA楽パック】ご予約はこちら

では、次は先程のおすすめのもう一つ、じゃらんnetの『ANAじゃらんパック』で全く同条件で調べてみました。

じゃらんパックの場合は、楽天トラベルよりやや高いですが、それでも正規料金の半額以下24,300円でした。もちろん宿泊付きです。(※ホテルはサイト内の当日最安ホテルを選択しました)

>【ANAじゃらんパック】の詳細・ご予約はこちら

今回の検証では、ANAが設定している「バリュー3C」と言う搭乗日3日前までの予約で割引になると言う運賃形態でしたが、航空券単体での購入の場合、予約日が早ければ早いほど安くなります。そこで、その他の料金形態でも検証を行った結果、予約日が搭乗日の28日前までの割引運賃「ANA SUPER VALUE 28」までであれば、ほぼすべてのケースで宿付きのダイナミックパッケージの方が安価で予約出来る事が分かりました。

搭乗日45~55日前の「ANA SUPER VALUE 45(又は55)」になると、飛行機代のみの方が高くなってきますが、宿もセットで予約したい場合はまだまだダイナミックパッケージが有利です。しかし、75日前までの「ANA SUPER VALUE 75」になると航空運賃がグッと下がり宿泊が不要な場合は単独予約の方がお得になりました。

JALの場合

ANAと同様に、JALの場合も検証してみます。

東京-福岡間、往路「JAL317便」、復路「JAL332便」、共に普通席で検索するとと、飛行機運賃は57,400円でした。

それを楽天トラベルの『JAL楽パック』でホテル付で予約すると、クーポン割引前で23,100円。正規料金半額以下です。(※ホテルはサイト内の当日最安ホテルを選択しました)

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じゃらんnetの『JALじゃらんパック』の場合は、34,700円でした。半額以下とはいきませんが、ホテルがプラスになって2万円以上安いです。(※ホテルはサイト内の当日最安ホテルを選択しました)

JALもANA同様に予約が搭乗日より早ければ早い程、運賃が安くなる「先得割引・スーパー先得・ウルトラ先得」と言う設定があり、今回の検証では「特便割引3-タイプC」と言う3日前までの予約で割引になる運賃で検証しましたが、ANAと同じく搭乗日の28日前の予約なら、圧倒的にダイナミックパッケージがお得です。

また、搭乗日45~55日前の予約では航空券のみなら、JALの直接が少し安くなり、75日前だと逆転するのはANAとほぼ同じ傾向でした。

>【JALじゃらんパック】の詳細・ご予約はこちら

検証まとめ

  1. 搭乗日の28日前の予約:ダイナミックパッケージの圧勝
  2. 搭乗日45日~55日前の予約:宿泊も必要ならダイナミックパッケージの勝利
  3. 搭乗日75日前の予約:宿泊不要なら航空券単体購入の勝利

75日前で宿泊が必要な場合は、宿と航空券を別々に手配するのが価格的にはベターですが、複数のサイトで予約するのは正直面倒ですし、レンタカーなどもセットで予約出来るダイナミックパッケージの利便性の方が価格の差うよりメリットが大きいと思い、筆者はどんなケースでもダイナミックパッケージで予約をしています。またビジネス利用の場合、1カ月以内に決まるスケジュールも少なくありませんので、ダイナミックパッケージ一択で良いでしょう。

また、ダイナミックパッケージを販売している旅行会社は複数ありますが、先程からおすすめしている「楽天トラベル」と「じゃらんnet」がぶっちりで良いです。一見、ANAやJALが独自で行っている方が良さそうに感じますが、宿泊施設数(選択肢)が少ない事や、ポイントの貯まり易さ使い易さ、予約のし易さなど、どこをとっても「楽天トラベル」か「じゃらんnet」が上回っています。

>参考記事:国内旅行は「楽天トラベル」と「じゃらんnet」だけチェックすればOK!その理由を徹底解説

裏技

また、裏技ですが帰省などで宿が不要の場合でもダイナミックパッケージで予約をして、ホテルに「実際は泊まりませんが、予約はそのままにしておいてください。ただ、お部屋は販売してもらって大丈夫です。」と事前に伝え、了承を得ていれば、あなたは航空券を安く買えますし、宿泊施設は宿泊を伴わずに料金がいただけ、更にその部屋を別の方に販売する事まで出来るので、皆が良い結果を得る事が出来てしまいます。ただ、事前にお宿の了承を得る事が大前提です。

繁閑の波を聞いてお得な日を狙って予約しよう!

ダイナミックパッケージの安い理由とサービス内容が何も劣らないと言う事をお分かりいただけたかと思いますが、航空会社やホテル旅館の繁閑の波と販売価格に非常に強い因果関係がある事もご理解いただけたと思います。つまり、いかに「両者共に暇な時期」を把握出来るのかがお得予約の重要なポイントになります。しかし、それぞれの地域や営業形態によって状況が異なりますので、繁閑の波を掴むことは意外と難しいのです。しかし、簡単な方法が1つだけあります。

それは、気になる方面に航路を持っている航空会社や、お目当てのお宿に直接電話をして「そちらを利用したいと考えているのですが、どの時期が空いていますか?」と率直に聞くことです。極めてアナログな方法ですし、電話でそんな事を聞くのは恥ずかしいし、相手に嫌がられないかと心配する方もいらっしゃるかと思います。でも、大丈夫です。皆さんは利用を検討しているのです、必ず親切に教えていただけるので安心してください。お宿と航空会社、いずれかが暇だというだけで料金はグッと変わってきます。両者共に暇な時期であれば大大大チャンスです。

「安くて品質も変わらない。」国内旅行の形を変えるダイナミックパッケージ。皆さんも是非利用してみてください。

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