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【旅行比較サイト】はストレスの元。比較サイトの正しい付き合い方。

トリバゴトラベルコのような「旅行比較サイト」「旅行メタサーチ」の利用者が増加しています。さまざまな旅行サイトに掲載されてる宿泊料金などを一括で比較出来る為、旅行計画に非常に便利なサービスなのですが、実は、最近「分かり難い・逆に不便」という方達が増えて来ています。

今回は、皆さんが比較サイトを「分かり難い・不便」と感じてしまう理由と、比較サイトとの正しい付き合い方を考えてみました。

進化し続ける比較サイト

各種比較サイトは、サービス内容やカバー範囲こそ異なりますが、ホテルや旅館などの宿泊予約サイトや、旅行会社のツアー、航空チケットなど、さまざまな旅行商品の一括比較が可能な素晴らしいサービスです。

サービス内容も進化を繰り返し、インターネット上に存在する旅行商品すべての情報を、日付や目的に合わせて絞り込み、いつでも手にする事が可能になっています。

分かり難さや不便さは、圧倒的な情報量と未パーソナライズ化にあり

ではなぜ、こんなに便利なサービスなのに、多く方達が分かり難さや不便さを感じているのでしょうか。

1つ目の原因は、圧倒的な情報量にあります。個人差はありますが、人は一定の情報しか処理する事が出来ませんので、「沢山の中から選べる、比較出来る」という価値は、情報量が増えて行くどこかの時点でストレスに変わります。この圧倒的な情報量は、比較出来る価値から比較しなければならない苦痛に変わってしまって来ているのです。進化が進んだ現在の比較サイトの情報量を、過剰だと感じる人達は確実に増えています。

2つ目は、未パーソナライズ化にあります。比較サイトは、情報量は極めて多いですが「あなた」や「私」との関係性が無いのです。例えば、あなたが楽天トラベルで使える限定クーポンを持っている事も、じゃらんnetで使えるPontaポイントを日常的に貯めている事も、比較サイトは知らないのです。(各社の囲い込み戦略の激化により、自分自身がどんなクーポンやポイントなどの付加価値や行使権利を所有しているのかさえ、分かっていない方も少なくないほどです。)

その圧倒的な情報量に自らの所有する数々の特典や特権をプラスして、何が一番お得なのか有益なのかを判断するのは、かなり至難の業であり、それを考えなければならない事が苦痛なのです。

大げさな言い方をすれば、自分自身の情報処理能力を超えた情報は、苦痛であり「害」なのです。正に「知らぬが仏」なのかも知れません。

まとめ

  • 旅行比較サイトの情報は、多くの方にとって過剰になりつつある。
  • 比較サイトの現時点では、個人が所有する各種特典などを考慮した比較は出来ていない。(2019年現在)

この情報量の増加傾向は今後さらに強くなっていく事が想定されますし、パーソナライズ化のハードルはかなり高いです。旅行比較サイトはどのように進化(退化?)していくのでしょうか。

筆者は、多くの情報に浸かり処理に溺れ苦しむより、自身で管理と処理が出来る範囲の中で楽しく旅行計画を立てる方が、より豊かな旅行体験を可能にすると考え、その方法をオススメしています。

【失敗しない宿選び】★の数だけで選ぶと失敗する!?口コミ・レビューの正しい読み方

宿泊予約サイトの口コミやレビューの★(星)の数でホテル旅館を選んで、失敗したと言う方達が後を絶ちません。口コミの中には、失敗しない宿選びには欠かす事が出来ない重要なポイントが4つ存在します。本ブログでは、その理由も含めて、失敗しない正しい口コミの読み方をお伝えします。

★(星)の数は目安。★は主観の集まりを数値化したものだと理解する。

投稿されている一つ一つ口コミは、嗜好や好みが全く違う不特定多数の個人の主観であるということを理解することが、口コミを正しく読む為の大前提です。

簡単に言えば、お肉が苦手な方が「★4.9」と書かれた情報だけを見て、お肉料理が自慢の宿を選んでしまい満足することが出来なかった、、、こんな単純な話です。★の数は多くの主観(満足度)を数値化、平均化させたものでしかないので、10人中9人が大満足だったとしても、1人(自分)には最悪な結果となってしまう可能性も含んでいるのです。

個性や嗜好、望んでいることや期待していること、それは人の数だけ存在しているので、「皆が良いと言っている(★が多い)から、自分にも合う。」という考え方が誤りであり、★の数は参考程度に留めて置くことが、まずは何より重要になります。

★の数より、投稿の数が重要。

数多くの宿泊施設の中からすべてのホテル旅館の口コミをチェックするのは大変な時間と労力がかかります。そこで、まずは自身が求める基準のラインを引く為に★の数を利用することをオススメします。「今回は彼氏の誕生日祝いだから、★4.5以上にしよう。」や「出張でただ寝れればいいので★3.5にしよう。」、こんなざっくりしたイメージで良いです。

冒頭で「★の数は目安」とお伝えしましたが、この目安の精度を担保するのが、投稿数。口コミの数です。同じ★4.3の温泉旅館でも、口コミ数が10件と200件の旅館では、★4.3が持つ重みが異なっていますし、件数が多い方が当然信憑性が高くなります。

冒頭にお伝えした「目安」の精度を高める為には投稿数の確認が欠かせません。

投稿の鮮度を確認する。

どの宿泊予約サイトの口コミにも「投稿日」が記載されています。どんなに良い口コミが書かれていたとしても、それが半年前、1年前、またはそれ以前の投稿日だったとしたらどうでしょう。料理長が変わってしまっているかも知れませんし、客室など毎日使用されるものは着実に劣化しているはずです。逆に、1年前に悪い評価を受けていたとしても、企業努力で改善されている可能性も十分考えられます。

情報は鮮度が命です。古い評価の累積(★の数)がどんなに素晴らしかったとしても、それが現在、そして皆さんが宿泊するであろう未来の状態を表したものではないのです。

「低評価の口コミ」の中身をじっくり読む。

ここが1番重要なポイントです。

投稿の中身をしっかり読む事で、具体的な内容を確認出来ます。この読み込み作業を疎かにすると、自分が求めているサービス内容とホテル旅館のサービスにミスマッチが発生し、「後悔」「失敗」という結果になってしまいます。このミスマッチを防ぐ事が一番重要になってきます。

しかし、数多くの口コミを一つ一つ読んでいくことは大変ですので「低評価の口コミ」に絞って読み込むことをオススメします。低評価の投稿は下記の2つに大別されます。

  1. 感情的に、悪口を書き込んでいる。
  2. 自分の考えていた内容とサービス内容が違った。

1.は、論外ですので無視して良いですが、例えば食事が気に入らなかっただけで、お風呂やサービス等他のすべての項目を「★1」にしていることが、このタイプの口コミの特徴です。重要なのは2.のタイプの投稿で、そこには嗜好や期待とのミスマッチによる低評価の理由が隠れていることが多いのです。

その内容を、自分の嗜好や希望と照らし合わせて読むことで、出来るだけ時間を掛けずに、ミスマッチの可能性を大きく減らすことが可能になります。

まとめ

  • 利用シーンや形態によって、目安の★の数を決める。
  • その中から、投稿数を確認して★の精度を確認する。
  • 最近の投稿状態を確認し、投稿の鮮度をチェックする。
  • 「低評価の口コミ」を読み、内容からミスマッチ項目を見つけ出す。

宿選びをこのステップで行なうことで、後で後悔してしまう可能性が大きく下げられます。筆者はこの流れが習慣化していますので、宿選びで失敗した事はほとんどありません。皆さんも是非このステップを習慣化し、ご自身に合ったホテル旅館選びをしてください。

【早割・直前割】はウソ!?実は「いつ予約してもほとんど料金は変わらない」と言う真実。

ホテルや旅館などの宿泊プランには、「早割」や「直前割」などの割引プランが、その時々に応じて販売されており、結局何時(いつ)どのように予約するのがお得なのか、また一番安いのか、が分からないと言う方は少なくありません。

今回は、ホテル旅館の内情を含めて「お得・安い」だけでは計ることの出来ない宿泊予約の「正解」を考えてみましょう。

そもそも「早割・直前割」は、何故存在するのか?

早割や直前割などに代表される価格の割引は、宿泊施設の販売戦略の一つです。

ホテル業界が販売する「客室」や「レストランの席」などの商品は、その日販売することが出来なければ、その商品を販売するチャンスは二度と訪れない「ナマモノ」です。売れ残った商品を改めて販売することが出来ないという意味では、究極のナマモノと言えるかも知れません。

その為、ホテル業界など在庫の繰り越しが出来ないビジネスでは、需要予測を行い売上高(レベニュー)の最大化を目指す「レベニューマネジメント(Revenue Management)」という販売管理方法が行なわれています。簡単に言えば「需要に合せて売り方を変える」販売方法であり、その1つの手法として「値引き」が存在します。

しかし、多くの宿泊施設では、このレベニューマネジメントが行なわれておらず勘や経験などの感覚で値引きが行なわれているのが現状です。私の肌感覚では、日本の9割以上の宿泊施設(特に旅館)がそこに該当すると思います。分かりやすく言えば、宿泊施設の大多数は「なんとなく」割引を行なっているのです。しかも、ほとんどの場合が「安くすれば売れる」と言う妄想を根拠に値引きが行なわれているのです。

宿泊施設の「姿勢」を見極める。

勘と経験と度胸、いわゆるKKDと言われる意思決定プロセスを否定する訳ではありあせんが、根拠がなく「なんとなく」割引をすると言うことは、割引額、割引のタイミングまで、すべてが「なんとなく」なのです。予約をする側としては、何時(いつ)、どのように予約すれば良いのか全く検討が付かないのが現実です。

ただ、そこを通して1つ大切なことに気づくことが出来ます。それは、宿泊施設のお客様に対する「姿勢」です。

例えば、宿泊日の2ヶ月前に2万円で予約をした旅館が、宿泊3日前に確認したら同じプランが1.4万円で販売されていた。そんな経験をされた方も少なくないと思います。とても楽しみにしていた家族旅行、早めに休みをとって決めた温泉旅館。それが間際になると3割も値引かれている。こんなに悲しいことはないと思いますが、宿泊業界では「あるある」だったりします。

レベニューマネジメントを正しく理解し、それに基づき適切な販売管理が行なわれた場合、「早割」は成り立ちますが、「直前割」はほとんど起きません。適切な需要予測に基づいた運用では、販売価格は宿泊日が近づくほど高くなります。航空チケットなどが良い例で、航空会社は適切な管理を行なっている為、間際になればなるほど航空チケットの価格は上がっています。

直前割を頻繁に行なっている宿泊施設は、早く予約をしてくださったお客様の気持ちを顧みず、ただ「空室が多いから」「値引きをしたら予約が入るかも」と言う理由で直前に値段を下げているケースがほとんどなのです。

価格以前に、そのような姿勢の宿で良いサービスが受けれるとは考え難いのではないでしょうか。

まとめ

  • 多くのホテル旅館は「なんとなく」割引を行なっている。
  • その為、予約に適切なタイミングは判断しにくいのが現状=いつ予約しても一緒
  • 価格だけに左右されず、宿泊施設の「姿勢」を見極めることが大切。
  • 「直前割」を頻繁に行なっている施設は要注意。

今回は、ホテル旅館の「値引きのタイミング」にフォーカスして宿選びについて考察してみましたが、基本的に価格の妥当性は、サービスとのバランスによって判断される性質のモノ(コスパ)ですので、早割や直前割などに翻弄されないよう心掛け、価格を絶対的な基準とした宿選びは避けた方が、結果的に良い宿泊体験を得られることに繋がるでしょう。

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