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『宿泊』は、もっともっと楽しくなる!
~より良い宿泊体験の為に~
「『宿泊』は、もっともっと楽しい!」
そこを感じてもらいたい、それがブログを始めた理由です。
宿泊施設の現状
近年は東京オリンピック効果もあって外国人旅行客が増加していますが、その陰で、日本の国内旅行者数は減少の一途を辿っています。宿泊施設の数を見てみると、出張などのビジネス客や外国人旅行者の増加の受け皿となる「ホテル」の数は、首都圏を中心に20年間で約8千件から1万件まで増加しましたが、日本ならではのレジャー施設「旅館」は、6.8万件が3.9万件と約3万件も減少しています。(2019年8月現在)
原因は色々考えられますが、宿泊業界に携わる人間としてみると「旅館の怠慢」が一番大きな要因であると考えます。
旅館のルーツを遡ると、江戸時代以前より存在した「木賃宿(きちんやど)」、そして食事も提供する「旅籠(はたご)」など、長い歴史や文化に出会うことが出来ます。この日本の長い「宿泊」の歴史の最先端に現在の旅館が存在します。
しかし、現在の旅館の多くは、この長い歴史や文化の上に胡坐(あぐら)をかき、誤った古い価値観を「おもてなし」と称し、「今」の宿泊者にとって最適で最高の宿泊体験は何なのかを全く考えていないように思います。木賃宿が食事を提供する旅籠へ進化したように、時代やニーズに合わせた変容が、どの時代の どんな産業においても、最も重要な「存在価値の担保方法」であるにも関わらずです。一方、ホテルは時代の変化に柔軟に対応し「おもてなし」を進化させることで、自らの存在価値を高めてきたように思います。その結果、ホテルの方が同じ宿泊産業としての競争力が相対的に高まったとも言えるのかも知れません。
宿泊体験の価値
宿泊は現在「観光」というカテゴリに属していますが、本来、「宿泊」という行為そのものが、「体験」として「観光」と同等の価値があります。しかし、この部分は、宿泊をされるお客様「宿泊者」と、宿泊を提供する「ホテル・旅館」のお互いへの認識の浅さから宿泊体験の価値を最大化出来ていないのが現状です。
逆に言えば、お互いの認識を深めることで宿泊体験の価値が高まり、宿泊はもっと楽しくなります。楽しくなれば、もっと知りたくなり、皆が旅に出かけます。そして、「新しい楽しい。」が生まれていきます。
その循環を作っていくことが、本ブログの目的です。
どんな記事を書いてくのか。
小難しいことを書いてきましたが、本ブログでは私の旅館経営という経験や、それを通じて得た知見から、宿泊をされるお客様にとっても、受け入れる宿泊施設にとっても有益な情報をさまざまな角度から発信していきます。
ポイントの効率の良い貯め方やクーポンの取得方法などのお得な情報から、より良いサービスの引き出し方。また宿側の目線では、素敵なお客様との出会い方や嫌なお客様の断り方に至るまで、宿泊体験に関わるありとあらゆる情報が本ブログに綴られていくことになると思います。
『宿泊』は、それ自体がとても魅力に溢れ、楽しいものです。
多くの方がそう感じていただきたいと願い、、、ブログ始めました。